私も10年かけてひとつのものを作ってみたい
2021年2月26日 14時45分
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総合評価:
4.0
一冊の辞書を作るのに10年以上もかかるなんて知りませんでした。かなりのビッグプロジェクトなんですね。
大半の人は「うわ、大変そう」となるのかも知れませんが、職を転々としてきた私としては、こうやって10年以上かけてひとつのことに取り組める仕事ってうらやましいな、と思ってしまいました。
主人公がこの部署に配属されて間もない頃に「この仕事に一生を賭けたい」みたいなことを言うんですが、そんな風に思える仕事に出会えるってむちゃくちゃ幸せじゃないですか。この主人公にとっては本当に天職でしたしね。
このまじめ一徹の主人公、その名も馬締(まじめ)くんは対話力もなくノリも悪くて、悪く言えば現代からズレている、でも逆に言うと人の真似をして無理にみんなに合わせないという、芯の強さを感じます。
孤立するっていうのはそれはそれで勇敢なことだと思います。
ちなみに宮崎あおい演じる香具矢ちゃんはいかにも作られた感のあるキャラで、二人の恋愛の部分は正直現実味がありませんでした。
なんだか取ってつけたような…。
サブストーリーだからこれぐらいがちょうど良いのかしら。