笑いの取れる珍しいパニック映画
2021年3月1日 00時08分
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総合評価:
4.0
1990年の公開当時は、まさかこんな人気シリーズになるとは夢にも思わなかった。
2021年2月現在で映画のシリーズが7本、加えてTVシリーズまで存在するということだ。
「フットルース」で人気爆発以降、あまりパッとしなかったケヴィン・ベーコンの姿を
久しぶりに見てちょっとうれしくなった覚えがある。
B級感覚満載の生物パニックものだが、どこかふざけた感じで随所に笑いどころが
あるという変わった映画だ。
「音」に反応して地上の生物を襲って餌とする怪物「グラボイド」の攻撃を避けるため
棒高跳びのように岩と岩を飛んで進んでいく姿はのどかで微笑ましく、グラボイドに
襲われ、あわやと思った夫婦はガンマニアで逆にグラボイドがかわいそうなくらい
めちゃくちゃに返り討ちにしたりとか、単なるパニックものとは一線を画す作りとなっていて、
怖さよりもおかしさの記憶の方が強い映画だ。
とはいえ、怪物や個々のキャラクターの設定はしっかりとしており、また怪物の倒し方もそれなりに考えられているので、何回観ても飽きない。
余談だがDVDの特典映像で映画製作の裏側の一部をのぞくことができる。
様々な苦労がうかがえて、これもなかなか面白い。