ウォーキートーキー事件 The Movie
2021年1月12日 15時47分
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総合評価:
4.0
この作品は1978年に発生した英国王室のスキャンダルが関連する銀行強盗事件を元にしています。内容が内容だけに事件発生当時は報道規制が敷かれるほどで真相も不明らしく、発生から30年が経過し、多少フィクションを交えたとはいえ映画化できたことには驚きです。
”シャイでニヒルなアンチクショー”ことジェイソン・ステイサムが演じる主人公テリー達が貸金庫から盗んだものの中には様々な人の秘密が混じっており、マーガレット王女の秘密を取戻すためMI6は当然のように必死になります。更に「変態さんいらっしゃい!」なる番組があったら出演を快諾しそうな政治家の秘密、汚職警官との関係を記すギャングの台帳など警察やギャングがテリー達を追い、命を狙う理由がたくさんありました。実話ベースながら事件絡みの緊張感あるシーンだけでなくテリー夫婦の物語も描くなど楽しめる映画として仕上がっています。
アクションシーンはほとんど無いためジェイソンが主演である必要性は感じられませんが、ジェイソンが出ていなければこの作品を見ないでスルーしていたかもしれません。強盗団の紅一点マルティーヌは峰不二子ほどの悪女ではありませんでしたが、悪者側に潜入させていた女性エージェントの方は気の毒でした。