実在のミステリーハウスがモデル
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月20日 20時25分
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総合評価:
4.0
アメリカに実在するウィンチェスターハウスが舞台の物語です。
有名な話の通り、ウインチェスター社社長をなくした未亡人サラが屋敷を24時間休みなく増改築していきます。
サラは筆頭株主。
しかし、ウインチェスター社側は彼女の精神に異常を感じ、精神科医であるエリックに調査を依頼。
そこで巻き起こる恐怖が描かれています。
エリック自身アヘンにおぼれており、現実と非現実の曖昧さが不気味に演出されている点がよかったです。
恐怖とはなにか。
サラが屋敷を増改築しているのは、夫が作り上げた会社で作られた武器による殺人被害者たちへの恐れ。
妄想だと思われていたそれが、他の人物たちにも牙をむくシーンはなかなかに恐ろしいです。
エリックもトラウマを抱えており、それ自体が彼の「恐怖」。
後半からの悪霊との怒涛の奮闘は見ごたえがありました。
サラ役の女優さんも、上品な雰囲気をまとっていて役柄にあっています。
ウィンチェスターハウスは今では観光もできるようなので、いつか機会があればいってみたいと思っています。
その時、私はなにに恐怖するのか、少し楽しみです。