不能犯
大都会を舞台に立て続けに変死事件が起こり、その現場には決まっていつも黒のスーツを着た男の姿があった。その男は宇相吹正(松坂桃李)で、“電話ボックスの男”とSNSで話題になっており、とある電話ボックスに殺人の依頼を貼るだけで必ず遂行されるとささやかれていた。実際に標的は100パーセントの確率で、事故や自殺や病気によって命を落としており……。
原作者のストーリーの作り方が好きな為、 漫画を読み進めている時に 実写版があることを知って、鑑賞しました。 各事件内容や殺人手口等は漫画のままで、 「あの話だ!!」と興奮してしまうところもあり、 再現度も高く面白かったです! しかし、実写版にはありがちなのでしょうが、 刑事コンビの性別変更や (当時大物だった沢尻エリカを配役するため?) 漫画にはまだ続きがあるため、 無理矢理なストーリー変更による 急なストーリー展開及び 尻切れトンボのような終わらせ方に なってしまっているところなど やや納得が行かない点がありました。 また、主人公の殺しの手口も 非現実的なものだからか、 演出効果がややわざとらしく 漫画とはまた別のものになっていると思いました。 漫画の内容上、実写にはやや不向きだったかな…… と感じる場面が印象に残りました。 原作や内容を知っているから理解出来るシーンがあり、 逆に原作を見ていない人は 理解しずらい又は急展開に思えるような箇所もあり もうひと工夫欲しいなと思いました。 ただ、主要キャスト陣はベテランや注目の若手等だったので、 実写版にありがちな、ぎこちない演技等もなく 各々が自らの役に入っているなと感じました! 主役の松坂桃李さんも 普段はクールで爽やかかつシャイなイメージで 照れ笑顔が印象的な俳優さんですが、 今回は、やや気味悪くねっとりした役であり、 ニヤぁっとした笑みがすごく不気味で、 原作の主人公にそっくりでした。 また、それぞれの事件に登場する脇役さん達も とても自然で凄く見やすいという印象を抱きました。 演出等をもう少し工夫して下されば、 安っぽさのない濃い作品になったのではないか と勿体なさを感じます……。
サスペンス、というよりは正確にはサスペンスホラーといった形態です。 完全に普通のサスペンスだと思って観たため、展開にちょっと違和感を覚えました。 「こういうお話なんだな」と納得してからは落ち着きましたが。 相手に対し、暗示をかけることで殺すことができる能力をもつ、宇相吹。 犯罪を立証できないから「不能犯」というわけなのですが……。 設定自体は面白いのですが、宇相吹が余りにもブラックヒーローとしてキャラが立ちすぎていて逆にギャグに見えてしまいました。 物語の展開はいい感じです。 この「暗示をかけて~」というところは黒沢清監督の「CURE」と似ていて、物語全体の雰囲気も「CURE」をちょっと分かりやすく変えてみたといった感じです。 白石監督は好きな監督さんのひとりなのですが、もう少し面白く作れたんじゃないかなぁとも思います。 しかし、作品単体としては割と面白いです。 こちらが面白かった方は「CURE」もおすすめなので、ぜひどうぞ。
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