「サスペンス」と思って観ると失敗するかも
2021年2月2日 14時10分
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総合評価:
3.0
サスペンス、というよりは正確にはサスペンスホラーといった形態です。
完全に普通のサスペンスだと思って観たため、展開にちょっと違和感を覚えました。
「こういうお話なんだな」と納得してからは落ち着きましたが。
相手に対し、暗示をかけることで殺すことができる能力をもつ、宇相吹。
犯罪を立証できないから「不能犯」というわけなのですが……。
設定自体は面白いのですが、宇相吹が余りにもブラックヒーローとしてキャラが立ちすぎていて逆にギャグに見えてしまいました。
物語の展開はいい感じです。
この「暗示をかけて~」というところは黒沢清監督の「CURE」と似ていて、物語全体の雰囲気も「CURE」をちょっと分かりやすく変えてみたといった感じです。
白石監督は好きな監督さんのひとりなのですが、もう少し面白く作れたんじゃないかなぁとも思います。
しかし、作品単体としては割と面白いです。
こちらが面白かった方は「CURE」もおすすめなので、ぜひどうぞ。