楽しく見れるのに、とても考えさせられる
2020年6月22日 12時39分
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総合評価:
5.0
1980年5月という、そんなに昔話ではない時代に韓国で起きた、光州事件。
軍人が民衆を殴る蹴る銃殺する・・多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えるべく現場に潜入したドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話です。
とても重い話なのですが、さすが監督、さすがソン・ガンホ。
前半はテンポ良く、コメディのように楽しく鑑賞出来るのでのめり込み安く、物語に集中しきった後に考えさせられる残虐なシーンに入り、映画としてとても見やすくなっています。
今からちょうど40年前に、こんなに残虐な事がこんなに近い国で起きているとは。
世界史や歴史の授業で学ぶよりずっと短い時間でずっと現実的に感じる事が出来ました。
韓国映画は、重い事実や政治的な歴史をエンタメに落とし込んで見せるのがうまいですよね。
日本でも政治的な問題をうったえかける映画が増えてほしいですが、一般的に受け入れられる作品に仕上げられる監督が是枝監督くらいしかいないように見えますし、私達一般も政治に興味がない人が多いので難しいのでしょうね。
イメージワード
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