「罪」とは
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月4日 11時59分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
デンマークの作品です。
警察官である主人公・アスガーは緊急通報担当のオペレーター。
かかってくる電話の多くは、警察に通報するまでもないようなものが多く……。
しかし、そんな中イーベンという女性から通報がきます。
イーベンの様子から、かなりの緊急事態であり、詳しい話をできる状態ではないと察するアスガー。
彼は、巧みにイーベンから情報を聞き出し、救出への道を探ります。
序盤の様子は「ザ・コール」に似たものがありますが、内容は大幅に違います。
舞台はオペレーター室のみ。音楽も特にないのがいいです。
音楽がないからこそ、電話が切れた時の静けさに緊張感が深まるんですよね。
アスガーの本来の仕事は通報を受け、外で動いている警官に情報を送ること。
しかし、そこから少しずつ逸脱していきます。
キリキリとくる緊張感が観ている側にも伝わってきます。
この作品のタイトル「ギルティ」。「罪」という意味のそれですが、なぜ本作にこのタイトルがついているのか。
それは最後まで観ると分かります。
大幅ネタバレになるので、詳しくは書きません。
「罪、そしてそれと向き合うことってどういうことなんだろうね」とだけ記しておきます。