「ちょっぴり切なくて、でも美しく純粋な愛の映画です」ロマンスドール Ko1_nagaCさんの映画レビュー

ロマンスドール Romance Doll

ちょっぴり切なくて、でも美しく純粋な愛の映画です

このレビューにはネタバレが含まれています

Ko1_nagaC

2021年9月19日 20時15分役立ち度：0人

総合評価： 5.0

ジャケットとタイトルに惹かれて下心丸出しで見てみたら本当に感動する映画でした。

映画は主人公の北村哲雄がアダルトグッツであるラブドールを制作する工場に勤めるところから始まります。
哲雄と工場の造形師である相川金次は、よりリアルな女性の胸を再現しようと試み、医療目的と嘘をついてモデルを募集します。
そこに北村園子がモデルとしてやってくるのですが、ひょんなことから哲雄と園子は惹かれ合い付き合いだします。
そして二人はめでたく結婚するのですが、哲雄は園子に対し「本当は医療関係者ではなく、ラブドールの造形師である」ということを打ち明けられずにいました。
そんな秘密を抱えたままの結婚生活が、徐々に…という物語です。

冒頭にも書いた通り軽い気持ちで見ていましたが、映画を見終わると哲雄の園子に対する純粋な愛に感動させられます。
仕事についても初めのうちはやる気なく取り組んでいたものの、結婚し秘密を抱えたままではありましたがプライドを持って仕事に取り組む姿勢は、園子への愛を感じさせます。
そして自分がプライドを持って取り組んでいる仕事で、園子への気持ちを形にしようとするラストは本当に切なさと純粋な愛がたっぷりに表現されています。

皆様も是非、少しの下心を持って軽い気持ちで見てみて下さい。
きっとそれを裏切る切なさと愛に感動を得ることが出来ると思います。