ウトヤ島、7月22日
2011年7月22日午後3時17分、ノルウェーの首都オスロ政府庁舎爆破事件が起き、8人が死亡する。さらに同日の午後5時過ぎ、オスロから40キロの距離にあるウトヤ島で銃乱射事件が発生し、32歳のノルウェー人アンネシュ・ベーリング・ブレイビクが、サマーキャンプに参加していた10代の若者たちを次々と殺害する。
本作の事件発生から収束までの72分間は、一発撮り(ワンカット)で撮影されているそうな。一時間ちょっとの間に69人もの人命を奪った犯人の凶行を、現場に居合わせたキャンプ参加者の学生の目線で描いた本作。 良かった点としてはその圧倒的な臨場感。まるでこちらも無差別テロの現場に紛れ込んでしまったかのような迫力は、ワンカット撮影の手持ちカメラのブレ方も全部プラスに転んだ結果かと。 反面、イマイチだったのはリアリティ溢れる映像のおかげで、映画的な面白味は薄れてしまっている点。 まあ、今から10年前で、制作当時は7年しか経っていなかったワケで、事件の傷はまだ全然癒えておらず、被害者遺族の感情を考えれば本作のような手法以外はなかったのかもしれない。 しかし、どこかから聞こえる銃声のみで犯人の姿すらほとんど画面に映らないのは正直不満でした。でも、衝撃的なラストを含め、心を突き刺すような重く苦しい、忘れ難い映画でした。
2011年7月22日、ノルウェーのウトヤ島で起こった実際の銃乱射事件を基にして 映画化されたもの。 72分間のワンカット撮影が話題となり、結構期待して鑑賞に臨んだ。 演出家の中には、いわゆる「長回し」にこだわる監督がいたり、観る方にも 長回しが好きな人がいる(自分もその一人)。 長回しはただ回せばいいというものではなく、その間にどのような演出が施されているか、 そこが見どころであり、だからこそ演出家にとっては大変な作業でもある。 映画を観る場合、普通の観客は物語の流れを追うのが主目的となるので、 本来はカットを割った方がリズムがよく、無駄な時間を省略でき、気持ちよく観ることができる。 そういうことを前提にこの映画を観た場合、ワンカットにこだわる意味が あまりよく分からなかった。おそらく実際にこの事件に遭遇したらどうなのか、 ということを肌感覚で体感してもらいたいことが演出意図なのだと思われるが、 ちょっと全体的に物足りなさを感じた。 銃を乱射している犯人を最後まで映さない、という演出にもあまり面白さを感じず、 主人公の女の子が、妹や小さい男の子、他の女の子とやたらと自分以外の他の人のことを 気にかけるのも、どうなのか、と疑問に思った。本当に恐怖を感じているのであれば、 もう少し自分の命の危険性を考えるはずなのではないか? とはいえ、72分間ワンカットで撮りきるのは諸々大変なことだと思うので、 そのチャレンジ精神に星3つ。
実話ということで、とにかくつらいです。どうしてこんな事件映像にしたんだ…と思いましたが見ました。 72分ノーカット、これもすごいんですが、冒頭からすぐに銃乱射が起こり72分間ほとんど緊張感の中にほっぽられます…。何もないけど平和な日常をもっと見せてくれると思っていたので一気に持ってかれます。事件って予告ありで起こらないんですよね。そうですよね。 ホラー映画の制作者に音楽は恐怖心の演出に必須だという話を聞いたことがありますが、本作はリアルに寄せているからでしょうね…音楽は一切なく、聞こえる音は服がすれる音、足音、息遣いと銃声のみです。 逃げている主人公をカメラは追うので犯人は一切見えません。一切見えない、姿も何人いるかもわからない、森の中に響く銃声と撃たれた友人の苦しむ声…バトルをしたり、何かを悟ったり語ったりしない、一般的に”見せ場”と呼ばれるものは無いんですが、72分間どうしても目が離せませんでした。演技と思えない、役者が出す緊張感はすさまじかったです。 見た後、体力をかなり削られるので精神的に元気な時に見るのがおすすめです。
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