人間臭さ120%
2021年5月22日 14時22分
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総合評価:
5.0
チラッとでもいいので、「宮本から君へ マンガ」で検索して見て欲しい。
この原作の絵のままの表情を、蒼井優がしていて鳥肌が立った。
蒼井優なのに、蒼井優じゃない。
始めは、原作ありきの映画と、色眼鏡で観ていたけど、蒼井優が役に憑依するシーンから、この映画への熱量が感じられた。
正直、始めは、体育会系の雰囲気が、演じてる感満載で、一歩引いて観ていた。
嫌な雰囲気が漂ってるな、と思ったら、想像の上をいく嫌悪感。
そこから、蒼井優劇場。
池松くんも頑張ってたけど、あっぱれ蒼井優。
女、強い。
その強さに引っ張られて、強くなっていく宮本が、最高にカッコ悪い。
余すとこなく、人間の弱さ、男の弱さを見せつけられた気がする。
それがあるからこそ、宮本が、人として男として成長していくのを見るのは、頑張れ宮本!、と応援している自分がいる。
見たところ、勝ち目がない勝負。
それは自分でも分かってるけど、後戻り出来ない男の戦い。
宮本の戦い方が正解かどうか分からないけど、泥臭く立ち向かっていく姿に、またこの映画の熱量を感じた。
最高に、みっともない男が負けを承知で戦う姿は、眩しい。
ただ、この映画、熱量が激しい分、見ている人のパワーも奪うので、注意。