これぞ続編というシリーズの理想形
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月27日 14時59分
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総合評価:
5.0
続編が製作されると聞いた時は、本当に嫌だった。完全無双のあの世界観に、続編など無理に決まってる、と。
でも、監督がドゥニ・ヴィルヌーブと聞いた時の高揚感は忘れられない。
映画館で観たとき、オープニングで、もぬけの殻にさせられた。
しかも、主役がライアン・ゴズリングで、
初代ブレードランナーが出てるし、撮影監督はロジャー・ディーキンスだしで、大声でありがとうございます!
華麗なる手のひら返し。
その後の「あの世界」
レプリカントなのに、レプリカント狩りをしていて、主人公K。
旧型のレプリカント狩りを、レプリカントが行うというやるせなさ。
逃亡レプリカントを見付けた庭下で、骨になっているレプリカントを発見、しかも妊娠していたと分かり、ウォレス社とブレードランナーがやり合う訳です。
しかも、K、幼少期の記憶がある。幻想なのかも知れないけど、形あるものをずっと持っている、という所が最大のテーマ。
妊娠していたレプリカントが生んだのはKでは?…
美しい映像と共に、出てくる「あの世界」
真っ暗だけじゃない場所も出てくるのを見て、これはあの続編なのだ、としみじみしてしまう。
鳩は出てこないけど、雪が降るシーンで胸が熱くなりました。
ファンとしては、嬉しくて悲しいシーンでした。