鳥肌が立てば成功
2021年5月25日 15時49分
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総合評価:
5.0
音楽ではなく、音響。
「雨に唄えば」を観たことがある人は、レコーディングシーンを覚えているだろうか?
車がエンジンを掛ける音、走り出す音、スピードを上げる音、急ブレーキの音。
車だけでも、様々な音の種類があることに、気付かされる。
風の音。
嵐の前なのか、そよ風なのか、強風なのか。
レストランで主人公の後ろにいる人たちの食事の音、遠くでウェイターが注文を聞く声、ドアが開き新しい客が入ってくる音や声。
どの音も、音響。
挙げ始めるとキリがない。
一瞬、映画が無音になるシーンに、どれだけ「音」が映画の中で重要な役割を担っているのかを知った。
どこから解説し始めるか、映画の歴史と共に、音のグラフが出てくるので、全くの素人でも分かりやすい。
そして、出てくる作品が有名で、音響でも歴史を作ったのか、と感動すら覚える。
トーキーの時代から、現在まで、技術が発達していく毎に、音響効果にも大きく影響していくのを観るのは、至福。
バーバラ・ストライザンド、日本人(クロサワではない)が、まさか音響の歴史に関わってるとは思わなかった。
映画が好きな人には堪らない時間。
あっという間に終わった。