チワワちゃん
東京の街でつるんでは、青春を満喫していたある若者グループのマスコット的存在だったチワワ(吉田志織)が、東京湾でバラバラ遺体となって発見される。元恋人のヨシダ(成田凌)、親友だったユミ(玉城ティナ)、チワワが好きだったナガイ(村上虹郎)ら残された仲間でチワワのことを語り合うが、誰も彼女の本名や素性を知らないことに気づく。
「行きたいところはたくさんあるけど、行けるところは少ない」という、ヒロイン・加藤美樹が映画序盤でつぶやくセリフが都会の若者たちの閉塞感をうまく捉えていました。SNSに自画撮り写真をアップしながら、大人と子供の狭間で揺れ動く彼女の心境が伝わってきます。 映画監督を夢見るナガイヨシユキからダンサーの卵・ キダキクコまでと、渋谷のクラブに集まってくる美樹の仲間たちもモラトリアム感たっぷりですね。数多くの女性たちとくっついては離れてを繰り返すヨシダの、「お前だけ、違う」というひと言に「チワワちゃん」こと千脇良子がコロリと騙されてしまうのも無理はありません。建設会社の重役が政治家に献金する600万円など、誰しもが尻込みしてしまうのは当然でしょう。ただひとり臆することなくVIP席に乱入して、札束の入ったバックごとひったくって走り出すチワワちゃんが勇ましいです。 一攫千金で最高の夏を送るメンバーたちの、その後の分裂とドロドロの争いはかなり衝撃的ですよ。青春時代の終わりを告げるかのように物悲しく、多くを語ることのないラストシーンも忘れられません。
このレビューにはネタバレが含まれています
↓↓みんなが読んでいる人気記事↓↓
→【2024年】動画配信サービスおすすめランキングに注意!人気を無料や利用者数、売上で比較!徹底版
→【すぐわかる】動画配信サービスおすすめランキング【忙しいあなたへ】人気を無料や利用者数、売上で比較!簡易版
→映画のレビューを書くと、あなたの好みの映画が見つかります!
✅映画解説 ✅口コミ ✅映画の豆知識・トリビア ✅ネタバレありなし考察 ✅どの配信サービスで見られるか 映画に関するあれこれが、この1サイトでぜーんぶ出来ます。