かなり良作!しかし少し惜しい。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月4日 15時00分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この作品、かなり好きで何度も観ています。
ホラーとしては良質のいい作品です。
小説家の「私」を演じるのは竹内結子さん。
サバサバした感じが役柄に合っていてとてもいいです。
「私」は小説家で実話怪談を連載しています。
とある投稿で「部屋の中でなにかをさっとはくような音がする」というのを見つけます。
気にかかった「私」。
実は同じマンションの別の部屋から、同じような投稿があったんですよね。
そこから謎を解いていくのがこの物語です。
さまざまな証言者から意見を集め、やがて土地に残る「穢れ」の正体へと迫っていく過程が面白いです。
この作品が非常に面白かったので、原作も読んでみました。
原作では実在する作家もでてきますが、映画では架空の人物として描かれています。
「私」が過去に書いた作品、そしてその「穢れ」にまつわる話がどんどん繋がっていくのがワクワクします。
ただ、ラストシーンは少しいただけないですね。
映画的に盛り上げて終わらせたかったんだと思うのですが、蛇足です。
あれさえなければ傑作でした。
スタッフロールもうまくできていただけに、あの余計なシーンがとても惜しいです。
そこまでは非常に面白いのでお勧めです。