ニコール・ケリー?
2021年1月12日 10時49分
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総合評価:
3.0
グレースケリーが出演する映画を見た記憶がありませんが、美しい顔立ちは往年のハリウッド女優の中でも上位に入ると勝手に思っています。またモナコ公妃になった後に悲しい事故で生涯を終えたことからも私にとっては印象の強い女優です。そのグレースの役をニコール・キッドマンが演じたことについて、ミス・キャストとの評価もあったようですが、私はニコールも好きだったので当然のようにこの作品を見ました。
モナコ公妃になった後の実話を元に作られた本作では、世間の目には華やかに映るものの慣れない環境に置かれた彼女は決して幸せそうには見えず、苦悩するシーンが続きます。それを自ら克服するため様々な作法やフランス語を学ぶシーンでは彼女(グレースとニコール)が可愛らしく見えました。終盤での彼女のスピーチも素晴らしく、立場のある人の言葉が国家の運命を大きく左右することを改めて認識しました。
グレースがいた時代のモナコの状況、母親すら愚痴を聞いてくれないグレースの良き理解者がヒッチコックだったこと、マリア・カラスが友人だったことなどグレースの生涯に更に興味を持たせてくれた作品です。