こんな青春があっても、ええやないか。
2020年12月27日 07時55分
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総合評価:
3.0
瀬戸と内海の青春。
それは、学校が終わり、内海が塾へ行くまでの間、川の流れる側で、瀬戸と話すこと。
他の皆んなのように、部活で汗を流して選抜メンバーになるのを目指したり、女子の気持ちに右往左往するのではなくて、ただ、放課後に2人は本当に他愛もない話をするのが、青春。
アコーデオンの音楽が、日曜のサザエさん効果で、この時間がずっと続くわけではないけど、続いて欲しい、塾、家帰るのダルいわ〜…そんな2人の関係を表しているよう。
瀬戸は、明るくて、よく喋る。悲しいかななお家事情。でも、関西で言うアホ。女子の樫村さんに片思いしている。
一方、内海は、ボソボソと話す秀才。でも、毒を吐く。聞かれないと答えないので、塾やお家事情と樫村さんとの関係以外が謎に包まれている。
秀才とアホの凸凹コンビ。学生のベタベタした仲ではなく、ドライ。でも仲が悪いわけじゃない、不思議な関係。
話すこと、やることが下らない。関西弁で話すやりとりは、淋しい話をしていても、クスッと笑わされる。
いきなり立ち上がり、背の高さを測りだすシーンは、2人背中合わせても、測る人いないよ?…とか、瀬戸の比喩を使った表現に、内海が瀬戸の上の表現で話して、瀬戸がツッコんだり、瀬戸のオカンが買い物帰りに偶然通り掛かって、夕食がカレーと知って内海の意外な事実を知ったり…。
2人のやり取りと少ない登場人物とエピソードで、最後まで観させてくれる。マンガを読んでみたいけど、ダルいからいいわ、という感じ。