軽快なテンポが心地良い
2021年7月27日 10時57分
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総合評価:
5.0
ちょっと変わったタイトルの作品があるな、と思って観てみたら大正解。
高校生の男の子ふたりが川辺で喋るだけなのですが、会話のテンポがよく非常に面白いのです。
塾へ行くまでの1時間半の暇つぶしをしないといけなかった内海くん。
そこへ瀬戸くんも参加するようになります。
何気ない会話の中にふたりがそれぞれ抱えている悩みなども出てきます。
しかし、シリアスになることはなく、あくまで軽快なテンポで物語は繰り広げられます。
秀才系の内海くんに対して、ヤンチャ系の瀬戸くん。
話すことも全く違うふたりですが、妙に気があっているのが面白い点。
関西弁が自然なのもいいですね。
ひたすらにしゃべっているだけなのに、飽きずに観ることができました。
私自身、高校時代に文化系の部活をしており、みんな仲がよくて帰りも駅前で座り込んでお喋りをしていました。
あの日々は今でも大切な思い出です。
このふたりもまた、大人になった時に川辺で過ごした時間を懐かしく思うことでしょう。
大層な演出もなく、大掛かりなセットもなし。
しかし、そこがいい。そんな感じの作品です。