俳優同士の相性というものを感じさせました。
2021年8月6日 15時25分
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総合評価:
4.0
日常で自分の思っていることをうまく言えないことから様々なことが上手くいかなかったりするというのは、多くの人が経験することだと思いますが、本作はそのことに関して描いた映画です。
映画の終盤で、親友の助けを受けて主人公が自分の思っていることをなんとか言うことができるところは、周囲に居る人の大切さが解る所です。
以前から若手俳優として活躍している仲野太賀さんですが、難しい役を上手く演じていると思います。見ていて自分に当てはめて苛立ったり、よく解ったりする役柄ですが、上手く自然に演じています。これからもどんどん難しい役を演じてゆきそうな俳優さんです。
セリフが少ないストーリーを、3人の俳優中心に上手く演じていましたが、3人の相性が合ったことの大きさや、監督の感性を感じさせる映画でした。
ハリウッドなどの映画では、巨大な予算をかけて大掛かりな映画を作っていますが、そのようなものでは表現できない事を描いた映画になっています。