当時知られなかった「裏側」のグダグダも描かれて良。
2021年2月6日 13時36分
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総合評価:
4.0
非常に有名なあさま山荘事件を描いた物語です。
主な視点は警察側。
当時、かなりの一般人がこの事件に注目し、特に「鉄球突入」の日はテレビの視聴率が非常に高かったとのこと。
実は私はこの年に産まれ、突入の日が1ヵ月検診でした。
母が私を抱いて右往左往しているのに、父が病院のテレビに釘付けだったと当時のことをぼやいていました。
この作品を観て、真っ先に思い出したのがその話。
そして、やはり父がテレビに釘付けになってしまったのも理解できる、事件解決への道が描かれていました。
当時は知られていなかったであろう、警察内部での縦横関係のグダグダも描かれていて面白いです。
特に警視庁から指揮をとるために送られてきた佐々と事件現場である長野県警との関係。
指揮系統がかなり混乱していたことがよく分かります。
また銃器の使用についてもかなりギリギリまでもめていたようで、結果的に死傷者がでています。
あの事件については様々な作品がありますが、警察側の視点で描かれているのが興味深いです。
突入シーンも迫力があり、面白い作品です。