ちゃんと目を見て向き合うこと
2020年9月10日 20時26分
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総合評価:
5.0
伝わる人には伝わりすぎて、つらい作品。
全てが汲み取れなくてもメッセージ性の強いものとなっている。
わたしは手話を習っていたり、聾者の方についての事前知識が比較的ある状態で観させていただいた。聾者ではないが、自分の体験談的にもかなり響きすぎて過呼吸を起こしながらずっと観ていた。
呼吸ができないことよりも何よりも、本作品内から伝わることがつらかった。
わたしはあの中の誰になるのだろうか。正しかっただろうか。
そして仮にそうだったとしてどうすることができて、どうすることが良かったのだろうか、と。
本作品を観た後には、ぜひネタバレありのいろんな方のレビューを見ていただきたい。そこまでがこの作品の良い所だとわたしは思う。
いろんな声を聞くと、思いもしなかった、見えなかった世界が見えるから。
物語の評価について。最後の方に少しだけ尺の問題を感じてしまったのがマイナスポイントで☆5はどうしても付け難い。本当はもっとあるがままに物語を展開させてほしかったのが個人的意見。