脇役がかなりいいです。
2021年7月24日 12時50分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
フィンランドの穏やかな風景を背景に描かれる、日本人経営者の食堂の物語です。
「かもめ食堂」というそのお店は日本食を出すお店。
それは派手に日本押しをした店構えではなく、周囲の風景に合った雰囲気。
言ってみれば「地味」な感じなので、当然お客さんはなかなか来ず……。
やがてミドリという女性と出会ったことで、物語が動き始めます。
ミドリを演じるのは片桐はいりさん。
どこか痛みを抱えているような女性ですが、一方で積極性もある役柄をうまく演じておられます。
その後店を訪れるのはマサコという女性。
彼女は両親の介護から解放されて、フィンランドに旅しにきました。
仕草や行動などから、裕福な家庭に育った方なのかな、と感じました。
ちょっと浮世離れした感じの人物像を、もたいまさこさんが演じています。
見た目から個性的なミドリとマサコですので、主役のマサエ役を演じる小林聡美さんはやや押され気味といった感じを受けました。
お店の初来店者であるトンミも日本カルチャーが好きな青年で、面白いです。
彼とミドリの関係性は必見。
ふとどこかに旅に出たくなる、そんな作品でした。