知れば知るほど不気味な事件
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月28日 11時33分
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総合評価:
4.0
実際に起きた連続殺人事件が元です。
この事件については、元々概要を知っており、非常に興味深く観ることができました。
ある殺人事件。そしてその後犯人から新聞社へ送られてきた謎の暗号文。
その不気味さ故に、現在でもインターネット上でも詳細が語られているほどです。
本作も事実と沿って描かれていますが、残念なのは若干端折りがあるところ。
一通目の暗号文については触れられていますが、他にも暗号文は届いており、特にスクールバス爆破についてもそれが届いています。
そこも興味深い点なので描いてほしかったです。
長い作品のため、おそらくはあえて触れなかったのかもしれませんが。
また、犯人が送ってくる手紙にはスペルミスが多く、暗号文の解読を困難にさせた原因のひとつでもあります。
その点については台詞で一度だけ触れられています。
ここはもう少し表現しておいたほうが面白いのではないかと思いました。
作中では1960年代から現代まで長い年月が描かれています。
その中で周囲の小道具など時代に沿って丁寧に再現されているのがよかったです。