ミステリアスなストーリー展開でした。
2021年5月23日 17時45分
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総合評価:
4.0
ルーブル美術館館長の死体に表されたサイン・主人公は宗教象徴学教授のラングドン教授・号解読官のソフィーといった面々から、奥深い謎解きの様子を楽しめました。そして、殺人の嫌疑をかけられて警察からも追われる教授とそれを助ける美しいソフィーの様子も、その攻防にハラハラさせてもらえました。
更にカトリック教会と手を組むオプス・デイのシラスもまた、彼らの命を狙い執拗に追い詰めますが、彼のアルビノの容姿と宗教にとりつかれている様子が異常で、自身にキリストと同様の痛みを科す部分も、作品の雰囲気を重々しい物にしてくれているのが印象的でした。
このストーリーには「聖杯」の持つ意味が何なのか、というテーマがあり、それがラングドンらの手によって段々と明るみに出てくる所が面白く、その解釈も今まで私には聞いたことが無いものだったので、大変興味深く観られました。
謎を解いて行く過程と、ラングドンらの逃亡が上手くいくのかというダブルで楽しめる作品でした。