可愛いゾンビ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月28日 17時04分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
笑えるB級ゾンビ映画だろう、と思って鑑賞したらその通りだった。
ゾンビに噛まれた父親が若返ったことを契機に、村で潰れかけのガソリンスタンドを営む一家は「ゾンビビジネス」を起こす。
ゾンビに噛まれてみんながハッピーになるというトンデモ展開だが、幸せはそう長くは続かない。村人たちが正気を失って狂暴化していくなか、一家は生き抜くことができるのか。
ゾンビで若返る、という設定にも驚かされたが、一番度肝を抜かれたのは「チョンビ」と名付けられて一家に飼われるゾンビの存在である。
人の頭の代わりだと言って差し出されたキャベツを貪り食い、人を襲わないように、と妊婦に歯を全て抜かれて入歯をはめられる。
数多あるゾンビ映画の中で、こんな処遇を受けたゾンビがいただろうか。
そして、しっかりと一家に懐いてしまうチョンビが非常に可愛い。
気楽に見られて、残酷なシーンの少ないゾンビ映画として、今後も折に触れて見返したいと思う一本だった。