ヤクザという職業をしている人、周りの人のドラマ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 01時02分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
タイトルにヤクザってあるくらいだから、仁義なきシリーズやアウトレイジを想像して、いきなり優しい言葉をかけてくる組長に流された。
ヤクザの前に1人の人間なんだ、と感じさせられた。
よく、チンピラっぽい若い子が、組長狙って間違って他の構成員撃って、抗争勃発しちゃうシーン。
観たことがある他の映画は、
「いいんすか?このままで?何とか言ってくださいよ!」
みたいな熱い血がたぎってるけど、この映画は、その前に、同じ盃分けた兄弟が目の前で死んでしまった、という哀しみの表情が、アップで映されて、ハッとした。
組長と主人公、若頭の何ともいえない人間関係も、ひいきされてる人を見て嫉妬するリアリティがあって、爆発する場面は胸が熱くなった。
市原隼人が前面に出てきそうなのに、抑えた演技がグッと来た。
爽やかなイメージだった、磯村優斗の演技も良かった。
綾野剛がスタントなしで挑むほど、素晴らしい作品だった。脚本も良かった。
見直すのはシンドイけど、また観て号泣したい。