ボーダーライン1.5 アレハンドロ物語
2021年5月29日 17時02分
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総合評価:
4.0
あのボーダーラインの続編。
あの2人。
半パンとサンダルに、何を考えているか分からない笑顔。
サングラスにジャケット、近寄りがたい無表情。
アレハンドロとマット。そしてマットのあのチーム達。
最初のシーンから、前作のあの不穏で不気味な名曲「THE BEAST」が鳴り響く。
ここだけでも鳥肌が立ってくる。
いよいよ今回は、アレハンドロの死んでいた瞳に力が宿っていく。
もう予告でもあったし、専門家の方の解説まであった、映画史に残る、日中の銃撃。
デルトロ撃ち、と名前が付いているらしい。
政府が絡んできて、指示される側になった2人。
前作でも、アメリカ国籍じゃない人が重要な人物だったけど、今回もまた。
しかも、学校に通う少年。
彼の目に、2度映ったアレハンドロ。
1度目は反抗的。2度目は背筋を凍らせている。
そして、脅威的な演技だった「」。何という少女。
彼女が連れ出されることで、前作で謎多き男だった、アレハンドロの過去が開いていくさまは、胸を搔き乱された。
前作と同じ期待を持って観ると、肩透かしを喰らうかもしれない。
続編というよりも、あの2人の物語だから。