前作とはかなり違いました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月6日 12時02分
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総合評価:
4.0
'15年の「ボーダーライン」の続編ですが、監督はステファノ・ソッリマに変わったので、かなり作風が変わっています。
乾いて荒涼とした背景のもとで物語が進むところは共通していますが、前作ほどグロかったりはしない展開です。
撮影監督が代わった事も影響しているのでしょうか。前作では非情な殺し屋を演じたベネチオ・デル・トロですが、今回はかなり違う行動を取ることになります。
それに関しては元検事という設定を上手く使っていました。映画開始早々、自爆テロがが出てきますが、当時ヨーロッパで起きていたようなテロが米国でも起きるのではないかと、強い不安を米国人は持っていたのでしょう。
前作は善悪の境界について考えさせる内容でしたが、今回は自分たちの任務のためなら、善悪の境界を簡単に超えてゆく内容になっています。
麻薬だけでなくテロも絡んでくると、ある程度善悪の境界を踏み越える必要があるというのは、多くの米国人の感覚なのでしょう。