13デイズ
大国アメリカが恐怖に震えたキューバ危機の13日間を描く問題作。J.F.ケネディ大統領時代の、世界大戦への危機回避の裏側で起きた男たちの決断を描くスリリングなドラマ。
キューバ危機は、一歩間違えば、人類の歴史を大きく変えたかもしれない、20世紀の大事件だ。 この映画「13デイズ」は、事実のみが持つ説得力を生かし、この題材を息詰まる政治サスペンスドラマに仕立てた作品だ。 1962年、キューバでソ連製の核ミサイルが発見され、当時のジョン・F・ケネディ大統領が、海上封鎖で対抗し、撤去を迫ったのだった--------。 この危機が回避されるまでの13日間を、ケビン・コスナー演じる、大統領特別補佐官の立場でたどるのだ。 映画は、二重の対立構造を描き、緊張を高めていく。 一つは、事件の本筋である米ソの駆け引き。 米側がつかんだソ連軍の動きは描写しても、モスクワの思惑は見せぬまま、物語が進行する。 こうした展開により、疑心暗鬼を生む冷戦の危うさを訴えかけるのだ。 そして、もう一つの緊張関係が、外交努力で核戦争の危機を避けたい大統領らと、キューバ侵攻や空爆など強行策を主張する、軍幹部の対立。 やや誇張もある気がするが、軍部を"悪者"扱いしたため、物語がより面白くなったと思う。 大統領が決断をためらえば、弟の司法長官ロバート・ケネディは、勇み足を踏むなど、美化されがちなケネディ兄弟を人間臭く描いているところもいい。 ケビン・コスナーも、ヒーローとして出しゃばらず、ケネディ兄弟を支える役に徹して、映画を引き締めている。 一方、硬い話になりがちな題材に、家族を登場させた事で、この映画に膨らみが出たと思う。 この状況で、家族を守るには、武力衝突を避ける以外にないとの主人公の思いは、素直に頷ける。 家族愛が、そのまま武器を取る事に結びつくアメリカ映画が多いだけに、妙に新鮮な印象を残す作品になったと思う。
ケネディ大統領の時代に起こった「キューバ危機」を題材にした作品との事に、どう政府・軍部内などで話が進んでいったのかを(脚色もされてはいると思うのですが)、その雰囲気をゆっくりと味わう事ができました。 しかし、私自身は政治的な事は明るくないので、どうしてキューバに核ミサイルを配備しようとする流れになっているのかが分からず、ちょっと調べながらの視聴となりました。キューバはアメリカからの侵攻を危惧し、友邦のソ連に武器を依頼した事から、冷戦時代にあっては「核」が戦争を抑制するという考え方から配備へと進んで行った経緯のようで、それをアメリカ国内でどう対処していったかを観て行けるのが良かったです。 政府としてのマスコミとの関り、軍部との激しい会議、裏で動く人々、はたまたソ連との駆け引きなど盛り沢山に取り入れられていて、逆にそれについて行くのに少し大変さも感じられたからか、ちょっと最後まで観るのに長く感じてしまいました。 ケビン・コスナーの抑えた演技が渋くて良かったです。
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