パーフェクト・センス
“SOS”と命名された原因不明の奇病が世界中で爆発的にまん延し、感染者たちは嗅覚や味覚、聴覚などの五感を次々と喪失し、人類は存亡の危機にひんしていた。そんな状況の中で出会ったシェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と科学者のスーザン(エヴァ・グリーン)は、謎の病に侵されたまさにその瞬間、互いに惹(ひ)かれ合う。しかし、謎の病の前に人類はなすすべもなく世界は終局を迎えようとしていた……。
なぞの感染症が世界を汚染していく物語です。 しかし、その感染症は致死力はありません。 その代わり五感が失われていきます。 物語の始めでは、深い悲しみに囚われ、臭覚を失います。 その後もなんらかの感情を抱いたのちに、少しずつ五感が失われていくという展開です。 人間というものは感性の生き物。 互いに交流し、想いを共有することで「生きがい」を感じるものです。 そんな中で、五感が失われていくというのは悲しく、怖ろしいもの。 最初の臭覚が失われていくところでも描かれているように「香り」は思い出に繋がるものです。 例えば、夏に小学校の近くを通ってプールの匂いを感じると、恐らく大抵の人は子ども時代を思い出すことでしょう。 五感を失うのは思い出を失っていくことに繋がっていくのです。 物語中に出てくる男女が、バスタブで戯れているとき、味覚も失われた彼らが石鹸を食べているシーンはどこか滑稽でありながらも悲しいものがありました。 臭覚も味覚もないわけなので、なにを食べても「感動」はないんですよね。 そして訪れる全ての感覚が失われていくとき。 その中で生きる人々が、どうやって互いの交流を生み出していくかは描かれていません。 どうか救いがそこにあってほしいと感じる作品でした。
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