フロドの演出以外は最高
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月2日 18時14分
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総合評価:
4.0
3部作の最後となる今作品。最後だけあってその出来は大変に素晴らしく、見終えた後には満足感と寂しさから「指輪ロス」といった精神状態になってしまうので注意が必要。
前作・二つの塔でも述べたが、やはり残念なのはフロドの演出。今作でもやはり前作同様、原作よりアホの子化していて悲しい限りだ。何故サムではなくフロドが指輪を捨てなければならないのか、サムに指輪を持たせることが何故いけないのか、といった理由が上手く説明できていない気がする。他の何をおいても、フロドだけはもっと丁寧に描写するべきだった。デネソールのポンコツ化やホビット庄の戦い全カットは、この際仕方なかったにしてもだ。
しかし、それ以外はどのシーンも素晴らしく、特にゴンドールでホビット4人を讃えて周囲の人々が皆跪くシーンは、とても印象的だった。ここは原作では無かった描写だが、小さい人が世界を救い、それに対して他の全ての種族が敬意を表したことを端的に表現する素晴らしい演出だ。
この映画を見た後は、つい原作を読み返してしまう。きっと原作未読の人も読んでみたくなるだろう。
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