ロシア側から描いた戦争映画
2021年2月15日 13時28分
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総合評価:
4.0
第二次大戦の転換点となったスターリングラード攻防戦70周年という事でロシアで公開された映画で、ロシア映画らしい独特のCGなどの使い方になっています。第二次大戦で多くの死傷者を出したロシア側から描かれているので、都市での市街戦の過酷さがよく解りました。
市民を処刑するドイツ軍に主人公たちが突撃しても、味方に大勢の死傷者が出るというところなど、優秀なドイツ軍に侵攻される大変さが伝わってくるところでした。
ロシア人は経済危機の時などもあまり政府を当てにせず、知り合い同士で助け合う傾向が強いそうですが、そのような事はロシアの何かと困難な歴史で培われた物なのでしょう。
味方の犠牲も美化したりせず描くところは、やはり今も昔も体制への不満や不信があるからなのでしょう。
一つの建物の攻防戦が中心となって描かれていて、何かとロシア映画らしい幻想的なシーンも多くなっていました。日本やドイツの映画などでは蛮行をするソ連兵がよく描かれていますが、その人たちをロシア側から描いた映画です。