ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-
イェール大学に通い、望んでいた職業に就こうとしていたJ・D・ヴァンス(ガブリエル・バッソ)。だが、その矢先に家族の問題が持ち上がり、消し去ってしまいたい思い出しかなかった故郷に戻らざるを得なくなってしまう。故郷で薬物依存症に苦しんでいる母親のベヴ(エイミー・アダムス)と向き合う中で、小さかった自分を育ててくれた明朗で聡明だった祖母マモーウ(グレン・クローズ)のことを思い出すヴァンス。自分のルーツを尋ねながら、やがて彼はかねてから抱いていた夢をかなえようとする。
ラストベルトと呼ばれるオハイオ州の貧しい階層出身の弁護士であるJ.D.ヴァンスの自伝小説の映画化で、ヒルビリー、レッドネックなどと呼ばれる貧しい白人の家族を扱った映画です。主人公のJ.Dは薬物依存で子供の世話や教育をしない母親のもとで育ちますが、しっかり者の祖母に引き取られて、規則正しい生活を送るようにされ、高校を卒業した後は海兵隊に入隊し、イラクへ派遣されたのちに、退役後に大学へ行き弁護士になります。 知的にも身体的にも能力が高かったのでしょうが、祖母によりちゃんとした暮らしをするようにされていなければ、その能力も発揮されることは無かったのでしょう。 米国は初等から中等教育の予算は自治体が出すので、豊かな自治体かそうでないかで教育に大きな格差がある上に、高等教育の学費はとても高いので、この著者のように貧しい自治体で育つと、ちゃんとした生活を送れるようになっても、基礎学力を身に付けたり、高等教育を受けたりできる人は少ないのでしょう。社会制度というものについて考えさせる映画ですが、周囲の人の描き方が温かいものとなっていました。
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