ホモ・サピエンスの涙
数年ぶりに再会した友人に無視されたのを気にする男は、再びその友人に出くわすも無視される。銀行を信用せずに貯めた金をベッドとマットレスの間に隠すパジャマ姿の男は、盗まれていないか気になってしまう。理髪店の前に置いた植木に霧吹きをかける少女を、隣の本屋から目で追う青年がいた。終わりの見えない一本道で車が故障してしまった男は、助けを呼ぼうにも周囲に誰もおらず途方に暮れる。
ロイ・アンダーソン監督の映画の「間(ま)」がたまらなく好きで、この「間(ま)」の中毒になってしまう人も多いのではないかと思います。 絶妙な「間(ま)」と、絵画を切り取ったような映像。どのシーンをストップさせても、美しいんです。 悲劇的な事でも喜劇に変えてしまいます。 人はなんて愚かしく、滑稽で醜く、切なく情けなく、それでいてなんて愛おしく、美しく可笑しな存在なのだろう。と思わせてくれ、観ていると人が可愛く思えてきます。 起承転結もなく、ストーリー性があるわけでもない。そこら辺で生活をしている、ごくごく普通な人たちの日常です。けれど、そこがいいんです。 大袈裟なストーリーなんてなくたって、人は生きてるってだけで可笑しなものなんだから・・・。 ハイヒールのかかとが折れたり、考え事をしていたせいで、ワインをこぼしてしまうソムリエ・・・。観ている側からすれば、特に事件というわけではないけれど、当人にとってはちょっとした事件なのです。 観ていて愛おしいちょっと可笑しなハプニングたち。 見終わったら、ちょっとだけ人を好きになる映画です。
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