恋愛はゲームであり学ぶためにある
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月20日 13時16分
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総合評価:
4.0
本当は悲恋でハッピーエンドで終わるものと期待していましたが、まるで違うラストでした。二人は今までの奇跡的な出会いや、甘い同棲生活を全て精算して別れていくのです。
最初はそんなストーリー運びは嫌な感じがしましたが、視点を変えてみると、それは実に人間の性格を捉えた展開だと後で腑に落ちました。
恋愛している時期には脳の中に麻薬のようなものが分泌されて、相手を最高の相手と思うように人間は作られていると思います。ですので、最初は全部受け入れようとしますが、3ヶ月もすると、飽きがきますし、相手から学ぶことがなくなると、もう次の異性へと心が移っていくのでしょう。
そのことがこの映画から如実に感じられました。
ですので、別れの寂しさはあれど、二人が別れて新しい恋の道に進んでいくというのは、正しいのでしょう。納得です。
その去り際にお互いが、いい思い出だったね、花束のような恋だったねと言いながら別れていければ、人生に素晴らしい宝の時間が刻まれたと感謝して進んでいけると思いました。
人間の機微について深く切り込んだとても秀逸な作品だと言えます。
イメージワード
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