ブラック企業ぶりをユーモアに反映!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月21日 09時10分
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総合評価:
4.0
私も一時期、残業時間が100時間/月を超えていたIT企業社員のため、自分自身を投影して感情移入できるだろうなと思いながら鑑賞しました。映画内でのブラック企業の度合いは、想像を超えるブラックさでした。現実にここまでひどい会社は、働き方改革が浸透してきている現在社会ではなかなか存在しないと思います。しかし過酷な残業をしていた私は、同じIT企業社員として理解できる部分はあり、昔は大変だったなと感傷的な気持ちになりました。しかしこの映画ではブラックぶりをユーモアたっぷりに演出されている部分もあるので、そんなに暗い気持ちにならずに鑑賞できると思います。田辺誠一が演じる優秀な社員は、スキル面の優秀さ以上に、人間性の優秀さに惹かれるものがありました。このような上司がいると幸せですが、さらに上の上司の人間性がひどいと台無しになるので、組織的に雰囲気の良い職場が理想であると再認識させられました。ブラック企業に勤めたことがある方にはお薦めしたい映画です。