ドミニク・サンダ、美しいにもほどがある
2021年5月30日 20時18分
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総合評価:
5.0
「スリ」「抵抗」の監督、ロベール・ブレッソンの初カラー作品。
カット割りも含めて、余計なものを極力排除した作りとなっている。
ドストエフスキーが原作らしいが、そんな事よりもこの監督、
この女優(ドミニク・サンダ。映画初出演でもともとはVOGUEでモデルをやっていた)を
撮りたかっただけなんじゃないか、と思えるほど、全編彼女が素晴らしい。
目線のやり方、顔の角度、全く笑顔を見せない演出(しかしほんの一瞬だけ微笑んでみせるショットが存在する心にくさ)等全て彼女を美しく撮ることだけを考えて撮られているような、そんな映画だ。
当時17歳。美しいにもほどがある。
正直、物語が全く頭に入ってこないほどだ(どんな内容だったっけ?)。
ラストちょい手前のアップも素晴らしい。
編集を変えてあのショットを本当のラストにしてもいい位だ。
しかし何故かDVD未発売。今後も予定はないようだが何故だ?
BDでなくてもいい、DVDでいいから発売してほしい。
あのドミニク・サンダを、自分の手元に置いておきたい。
そんなことを感じさせるほど彼女の魅力が詰まった映画だ。