「コワすぎ」の世界の延長線かと思います。
2021年1月26日 13時56分
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総合評価:
4.0
とある依頼を受けた日本人カメラマン田代。
ここでピンときた方は「コワすぎ」ファンかと思います。
時系列的には「コワすぎ」の劇場版の後になったような……。
田代が受けた依頼は、ある男の姿を映像に収めてほしいというもの。
韓国からのものでした。
それは依頼人の昔からの知り合い。
しかし、やはりここは白石監督。一癖も二癖もある登場人物がてんこ盛りです。
映像手法としては「長回し『風』」となっています。
ほぼ廃墟の一室で物語は進み、映像はノンストップ。
(実際には編集点をつくり、いくつものカットで作られています)
この手法は「コワすぎ」でも用いられ、臨場感を感じさせるものになっていました。
「コワすぎ」の方では物語のラスト30数分がロングカットという形になっていますが、本作では全編ロングカット(風)です。
ある施設から脱走した男性。
彼の目的は幼くして死んだ友人を生き返らせたい、というもの。
そのための啓示を聞いた彼は、何人もの人を殺してきました。
そして、その最後の仕上げをカメラにおさめることにしたのです。
モキュメンタリー形式のため、好みは分かれるかと思いますが、好きな方にはぐっとくる面白い作品です。
そしてやっぱりでてくる「霊体ミミズ」。
これが出てこないとねー!
彼が聞いた啓示は正しかったのか、それは本編を見てのお楽しみです。