大変いい作品なのに主演が全てダメにしてます
2021年2月6日 13時19分
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総合評価:
3.0
同名小説の映画化です。
こちらは映画を観た後原作を読みました。
民俗学的な原作とは違い、ホラー要素が強くなっています。
人物関係なども違いますので、原作とはまた別の作品といった感じで楽しめるかと思います。
ある出来事がきっかけで「覗かれる」ような錯覚を覚えるようになる現象。
主人公の彩乃はテレビ局に勤務しており、その現象の一端に触れることになります。
彩乃の恋人・津田信二は小説家希望の青年。彼は名前からして明らかに原作者がモデルです。
ダムの底に沈んたはずの村が関わる怪異。
それに触れたことで「覗かれる」ようになるという不気味さが上手く描かれています。
全体的に面白く、ストーリー構成も飽きない形になっているのですが、彩乃役の女優さんの演技が非常に残念です。
台詞が棒読み気味ですし、悲鳴も下手でちょっと笑ってしまうようなもの。
他の出演者さんの演技がいいだけに、悪目立ちしている感じです。
ストーリーという素材の良さを、主演が全てダメにしているという残念さがもったいないです。
その辺りを気にしないようにして観れば、作品自体はいいと思います。