バランスのとれた50周年記念映画
2021年8月17日 02時14分
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総合評価:
5.0
特撮ヒーローがクロスオーバーする映画には、ヒーローの人数をたくさん出して華やかに盛り上げるお祭り系と、人数をある程度絞ってその分キャラを立てるドラマ系があると思いますが、本作は両方の良いところを備えたバランス型の映画だと思います。
個人的には、ニュージェネ映画の中で一番好きです。
ドラマでキャラが立つのは、ひたすらに主人公であるXと大地。ドラマのメッセージを反映させる象徴的な存在となるのは、日本に駆けつける2人のウルトラマン。画面に華を添えてくれるのは、世界各地で戦ってくれるウルトラマン達。たくさんのヒーローを登場させながらも、中心と周りの役割がしっかりと分けられており、非常にバランスがとれている映画だと思いました。
初代とティガのBGMの用い方も絶妙です。また、次回作「ウルトラマンオーブ」の軸でもある、「二人のウルトラマンの力を借りる」「Web放送で活動する人間がゲスト」といった要素が先取りされており、橋渡しのようにも見える点も興味深いです。