映画ポップコーンの評価
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沖縄の離島・慶良間諸島を舞台に「音」を描いた作品です。 主人公の少女・うみは音への感受性が強すぎるために普段からイヤーマフを付けているほど。 吹奏楽部の生徒たちが奏でる不協和音に強い違和感を抱き、怒鳴り込んだりするため学校では浮いています。 そんな彼女の物語なのですが、冒頭30分に「音への感受性」を盛り込みすぎたかな、と感じました。 もう少し減らして、残りの部分に挿入してもいいように思います。 音、そして音楽がテーマなだけあって音楽は非常にいいです。 作中で描かれるセッションシーンはなかなかに素敵。 クラシックで使う楽器、沖縄の三線、現代音楽のギターが混じり合い見事にハーモニーを描いています。 うみが拒絶する「合わない音」。 それは異文化セッションを通して少しずつ受け入れられるものになっていったのかもしれません。 吹奏楽部でオーボエがいるのに、トランペットがチューニング担当をやっているのは少し謎かな。 三線の演奏は素敵だけれど、演技が……と思っていたら地元の一般の方を起用しているようですね。 「合わない演技」ですが、それもまた含めて、この作品のテーマなのかもしれません。
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