ホラーでラッピングされた社会派映画
2021年2月26日 13時20分
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総合評価:
5.0
なかなかグロい映像が盛りだくさんの映画でした。
本編自体は生首が出てくる以外はそれほどグロいシーンはないのですが、劇中でマーティが見る「ヘッドレス」というスプラッター映画の内容がかなりキツめなんですよね。女性の胸を切り落としたり、目玉をえぐり取って食べたりと、なかなかのグロさです。本編よりこっちのほうが目立つというのも面白い。
この「ヘッドレス」は架空の映画だそうですが、どうやらスピンオフとして長編が作られたらしく、こっちに興味を持っちゃった人が続出した感がうかがえますね(笑)。
まぁそんな話はさておきこの映画、実はけっこうちゃんとした映画だと思うんです。
黒人への差別意識を持つ親が子供に与える影響とか危険性をちゃんと描いていて、お兄ちゃんは決して一人で勝手に殺人鬼になったわけではないですし、今は可愛いマーティだってそうなる可能性があるということを訴えた優作だと思います。
低予算ながら多くの映画祭で話題を呼んだというのにも納得です。
これは社会派映画の斬新な形ではないでしょうか。