S・コッポラと同年代の女性は、胸刺されるかもしれない
2021年5月29日 19時16分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
こんな映画撮るんだ、とストーリーと関係ない所で涙した。
コッポラ監督の娘という大きい看板引っ提げて、出鼻はゴッドファーザー3でくじいたものの、ヴァージン・スーサイズで90年代を軽やかに駆け抜けて、ロスト・イントランスレーション、マリー・アントワネットとキラキラした2000年代もスィートかつガーリーな匂いを残していき、SOMEWHERE、ブリングリング、ビガイルド 欲望のめざめで、少女の匂いが薄れいきながらの、あのソフィア・コッポラが、こんなに味わい深い大人女子な映画を撮るなんて。
毎日同じルーティーンで2人の子供と出張が多い旦那を持つ作家のローラ。
ちょっと怪し気な悩みを言った相手は、父親。
しかも、お金持ちで遊び人で、ビル・マーレー。
ダメでしょう?言ったら!そして、遊び人のビル・マーレーって、
想像しただけで、ワクワクするじゃないですか。
しかも、パパが言いたい放題、やりたい放題で、振り回される娘。
観ないでも、目に浮かぶ…。
時計のシーンは、もうあっぱれでした。
コッポラ監督の娘であって、私は私。ソフィア・コッポラ、というのが胸にジーンと来た。
親にとっては子どもは、何歳になっても子どもなんだな、としみじみ。
嗚呼、ソフィア・コッポラ!