リアリティのあるジョーカーの誕生物語
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年6月22日 19時14分
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総合評価:
3.0
本作は、予告公開から話題となっていたため劇場に足を運びました。
実際、ジョーカーが出演する過去作のカリスマ的なジョーカーとは打って変わって、ただの一般人からどうやって悪のカリスマであるジョーカーが誕生するかというところに重点を置いた作品になっていました。精神科のカウンセリングを受けており、だれからも相手にされない。困窮した生活を抜け出したいが、抜け出せない。ピエロの仕事をしているも、街中の子供からもバカにされ、持っている看板を奪われ、殴られる。実際の銃を子供たちに見せびらかすなど、次第に常軌を逸した行動にでるようになってしまう。コメディが好きで、やっとのことでつかんだ番組出演で、実際に司会者であるロバートデニーロを射殺するなど、後半にかけて徐々に行動はエスカレートし、ジョーカーとしての品格を表していきます。そして、そんなジョーカーは次第に社会に不満を持った民衆により、持ち上げられ、最後はパトカーの上で天を見上げる印象的なシーンで幕を閉じます。最後のシーンはジョーカー誕生という名シーンだと思います。