映画ポップコーンの評価
100年近く経ってるんですけど、実はこの2つは殆ど同じ映画なんですよ。チャップリンの映画とジョーカーの映画って言うのは。だって今状況同じなんだもん。(中略)日米英韓国でやってきた、労働者の搾取と非正規雇用の拡大と金持ちへの減税、消費税の増税とか、そういった事が全てが実はこの映画とこの政治と、この歴史が全部絡み合ってるんだって事をまとめた本が、『それでも映画は「格差」を描く』って本なんですね。 (TBSラジオ「たまむすび」より)
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ものすごい危険な映画なんですよ。だからアカデミー賞を取るかどうかわからない。危険すぎて!「みんなジョーカーになろうぜ!」っていう映画だから。超ヤバい映画。(TBSラジオ「たまむすび」より)(twitterより)
結論から言うならば、個人の僕は全面支持ですね。開幕数分間までデカイ黄色い字でタイトル、「ジョーカー」って、どーん!って出るまでの時点でですね、数分で完全にもう抵抗不能状態です。こんなの抵抗できるわけがないって感じに落ちました。(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」より)
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このレビューにはネタバレが含まれています
クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト・トリロジー」の世界観を継承した、スピンオフ的な位置づけでトッド・フィリップス監督が作成した作品で、急逝したヒース・レジャーが全身全霊で、伝説的ジョーカー役を見事に演じきった素晴らしい怪作です。 ストーリー全体を漂うのは社会派の悲劇的人間像で、どこまでも突き進む救いようのない自由資本主義が招く格差と貧困と心の荒廃に歯止めがきかない米国NYの近未来を象徴するかのようなゴッサム・シティの空虚感が半端ないです。そして、そのことが、ゴッサム・シティで生きるジョーカーの狂気に満ちた不気味をより一層際立たせている感じがしました。 認知症の母親を介護しながら極貧生活を強いられている最下層市民の大道芸人アーサーは、ショウビジネスへの憧れや人生の目標を完全に見失って、自らの存在さえも否定するようになるが、低所得階級の人達を食い物にしている階層社会に幻滅し、いわゆる資本家などの社会的エリート達、政治家達への不信感や、それにともなう怒りがついに頂点に達し、彼は銃を手にすることで暴力や破壊による魅力に取り付かれ、やがて暴走していきます、その過程がとても刹那的であり、また滑稽にされ感じられました。 きっとそれは、ヒース・レジャーの徹底した怪演によるものが大きいと思います。こんなにも人間の心の闇を表情はもとより、全身で表現できる役者はいないのではないかと思いました、本当に稀有な俳優なのに、急逝されたことが悔やまれます。 この作品を見て感じたことは、ジョーカーの常軌を逸した邪悪に満ちた悪が、本人が単純に自分の意思として勝手に一人で作り上げたものではなく、環境が彼をそうさせた、いや、ゴッサム・シティんお様な人の血の気を失い荒廃した社会こそ、ジョーカーのような人間を生み出してしまうのである、そんなメーセージが秘められているのではないかと、とてもかん考えさせられました。 とらえ方は人によって違うとは思いますが、決してエンターテインメント的な位置づけ終わらせてはいけない作品だと思います。
これは見たことを後悔した映画の一つです。 つまらないから、ということではなく、あまりにも観客の心を揺さぶるから。 少し落ち込んでいるときにみたのですが、途中から涙がボロボロ溢れて止まりませんでした。 そのくらいジョーカー(アーサー)の人生は悲しすぎます。 自分が彼の立場に立たされていたらどうしていただろうか、彼の殺人を咎めることはできないのではないだろうか、など、悪を悪と思えない方向へ感情が持っていかれます。 そこまで派手なアクションシーンはなく、基本的にはアーサーの生活になぞらえ、静かに、しかし確実にジョーカーが産まれていく描かれ方をしています。 またこれを演じるホアキンの演技力も絶妙で、表情が読めないのです。 今の日本でも、ジョーカーほどではないものの、ネット上などで崇められてしまう犯人がたまに生まれています。 これって私たちの心の中にもジョーカーが潜んでいるからなのではないでしょうか、そしてそれを目覚めさせないために、私たちがどう生きるのか考えさせられる作品です。
ダーク・ナイトの時にヒース・レジャーが演じていたジョーカーがとても好きだったので、本作で少し年齢が上になったジョーカーに代わってしまうことに少しだけ不安がありましたが、ホアキンのジョーカーはこの作品にぴったりで、彼のジョーカーにもはまりました!ストーリーは全般的に華やかなシーンはほとんどなく、常に心が痛む出来事だらけですが、何よりも精神的な病を抱えつつも、仕事に就き、母親の面倒までみていた一人の男性がなぜ凶悪なジョーカーになってしまったのか、という点について、ちょっとしたボタンの掛け違いの連続がここまでのことを引き起こしてしまったのだと思うと、自分事化せずにはいられませんでした。自分や社会の大多数が正しいと思うこと、それは決してこの社会に存在するすべての人間にとって正しいことではなく、そのことに気づけないまま社会が進んでいると思うと、今もどっかで新しいジョーカーが生み出されているのでは…と思ってしまいます。ジョーカーになっていってしまうまでのホアキンの孤独や表情の細かな変化も見どころの1つです。
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