だれにでも要素はある。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月22日 19時44分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
彼の走り方にこだわりを感じます。身体全部を使って、一生懸命走っているのに、なんだか弱々しくてエネルギー不足のような。
小さい子供が必死に頑張っているような感じがして、それだけで苦しくなってしまいます。
そういった弱々しいアーサーを知った上での、ピエロのメイク後のシーンは、やはり鳥肌が立ちました。
自分を偽る人ほどナルシストだというのは 何となく分かる気がします。
見てもらいたかったから、褒めてもらいたかったから、傷つけられたから、最低だと思ったから、と、どうしようもなく悲しい理由で引き金を引く彼はやはり狂っていましたが、狂った理由があるんだ、と思わせられます。
彼を完全な悪として描かないのは
そういう所に着目してほしいからなんですかね。。
考えれば考えるほど分からなくなるくらい、アーサーがひとりの人間として描かれています。2時間観ても、彼のことをなんにも知らないような気がします。
ふとした瞬間に、そうだ、バットマンの宿敵だった、と思い出すような感覚がありました。彼が今後どのように悪に染まっていくのかが気になります。
制作陣の「彼は狂っている」という簡潔な言葉が、この映画の全てを表しているように思えます。
バットマンを観た後に観ると、
あのシーンだ!となる場面が数回あります。その感覚が好き
イメージワード
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