勝者を罰するには悪人それも極悪人が必要
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月22日 12時54分
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総合評価:
4.0
この映画を見ていて感じたことは、絶対的な勝者に対して弱者が打ち勝つには悪人、それも極悪人にならなければならないということと、実は精神を病む理由は一部の富裕層が貧しい物から搾取した結果が精神を病む理由であるというようにも見て取れます。というのも、主人公であるアーサーフレックが精神を病んだ理由自体がまさに富裕層からの搾取みたいなもので間接的にかかわったのがバットマンで知られているブルースウェインの父、アーサーウェインになりますので善=お金持ちで正しい判断ができる人間ではなかったというのがこの映画に当たります。つまり、善人も実は悪人と等しい部分があり、本当の善人はいないというのがこの作品の主で、それに善人面した悪人に打ち勝つには、言ってしまえば、みんなで極悪人になろうというように見えたのがこの映画です。つまりは、みんながジョーカーになり得るというのがこの作品の題材であり、面白い着眼点でありますが、これを認めた場合、暴力や犯罪行為は正しいという認識に当たるため、難しい映画としか言えないです。かく言う私も最後ブルースウェインの父ヘンリーが殺された瞬間、自業自得だと思いましたのでこの作品は難しいとしか言えないです。