自分にとっての正義は他人にとっての正義ではない
2021年2月6日 23時47分
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総合評価:
5.0
ダーク・ナイトの時にヒース・レジャーが演じていたジョーカーがとても好きだったので、本作で少し年齢が上になったジョーカーに代わってしまうことに少しだけ不安がありましたが、ホアキンのジョーカーはこの作品にぴったりで、彼のジョーカーにもはまりました!ストーリーは全般的に華やかなシーンはほとんどなく、常に心が痛む出来事だらけですが、何よりも精神的な病を抱えつつも、仕事に就き、母親の面倒までみていた一人の男性がなぜ凶悪なジョーカーになってしまったのか、という点について、ちょっとしたボタンの掛け違いの連続がここまでのことを引き起こしてしまったのだと思うと、自分事化せずにはいられませんでした。自分や社会の大多数が正しいと思うこと、それは決してこの社会に存在するすべての人間にとって正しいことではなく、そのことに気づけないまま社会が進んでいると思うと、今もどっかで新しいジョーカーが生み出されているのでは…と思ってしまいます。ジョーカーになっていってしまうまでのホアキンの孤独や表情の細かな変化も見どころの1つです。