魂に刻み込まれるような、あの瞳が忘れられない
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月8日 05時39分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
決して明るいわけではなく、とてつもなくテンポが良いというわけでもないのでに、あっという間の2時間ちょいです。
観終わって、あれ?あの場面はどうだったっけ…と、再確認したくなるのはもう何度目か。
ああ、ここね、ここであなたはJOKERになったのね。
というポイントが(個人的には)あるのですが、嬉しいような、哀しいような、なんとも言い難い気持ちになります。
抑圧されたアーサーフレックから解放されて、JOKERとなる。
重い足取りで登っていた階段で軽やかにステップを踏み、
もう自分には何も恐れるものはないんだと。
それなら良かったじゃないか、アーサー。君はやっと、本当の自分に出会うことができたんだね。
と言いたいところだけど。
哀しい瞳で自分に銃を向けたりもするんだよね。
幻想的で美しい描写が多い作品です。
音楽も実に美しい。
一人静かに恍惚と踊る姿、ホアキンフェニックスのシルバーの瞳、何度となく吸い込まれそうになります。
そうそう、お母さんの真偽についても、ちゃんとフラグが立ったシーンが存在していましたよね?
なーんて、
この映画も私個人としては、何度も何度も観て、ずっと噛み締めていく作品ですね。