心の傷を癒すということ《劇場版》
幼いころに自分のルーツが韓国にあることを知り、自分が何者なのか探求し続ける安和隆(柄本佑)は人の心に関心を抱き、父(石橋凌)から猛反対されるも精神科医を目指す。やがて映画館で出会った終子(尾野真千子)と結ばれ、待望の精神科医になった和隆だが、第1子が生まれて間もなく阪神・淡路大震災が発生する。彼は避難所を回りながら被災者に寄り添い、癒えない苦しみを抱えた人々の心のケアに尽力する。
日本の精神科医として、トラウマケアを始めた初期の方である、安克昌氏をモデルにしたNHKの4回の連続ドラマの劇場版です。神戸の震災の頃から海外のトラウマ関係の文献を、安克昌氏や師である中井久夫氏など、神戸の臨床家の方々が翻訳し、出版しだしていました。 この映画の中では、安氏から見た中井久夫氏は遠い存在のように描かれていますが、中井久夫氏の著作を読むと、安氏の事はかなり身近に考えていたようです。 教育テレビの「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録」でも、戦時中に日本兵の負った今で言うPTSDと、その後の劣悪な処遇が取り上げられていましたが、普通の生活をしているほとんどの医師にとっては、トラウマ的な出来事とその影響などは想像自体が困難なのでしょう。 さらに、大学の医学部の教授選では、外科や内科の教授も関わるため、精神科の臨床をしている方が選ばれにくく、他の科からも解りやすい脳や神経の研究者が選ばれやすいという事も、現代の日本の精神医療に大きな影響を及ぼしていそうです。 著名な臨床家の方々が、文系学部の教員となり、臨床心理士の育成をされていることも、そのような事が背景にあるのでしょう。
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